バイトが終わった控え室。
ひとつ年下、ハタチになったばかりの同僚の男の子の携帯が鳴った。
「もしもし?お~!・・・うん・・・え、選挙?」
「・・・うん。あ、でも俺、春休み地元帰るかとかわかんないし。」
「・・・え、K明党?なんだっけ、J民党と連立のとこだっけ?」
K明党!
私の耳がピクリと反応する。
これはまさか・・・
ハタチになったら忘れかけたような昔の同級生から突然電話が来るっていう噂の・・・!
「いや、別にいいけど・・・でも俺ホントに選挙の時、多分帰んないと思うんだけど・・・」
「・・・不在投票?いや、よく知らんけど。・・・あ~、分かった分かった。もし帰ったらするから・・・」
「・・・ん、報告?・・・いや、分かった分かった。帰ったらちゃんとまた連絡するし。」
「うん・・・はいはい。じゃーねー。切るよ~。」
「ハタチの電話」は都市伝説じゃなかったのだ!
私のところにはさっぱり電話来なかったから、てっきり遠いところの話だと思っていたけど!
しかも「不在投票」とか「投票報告」なんていう念の入れよう!
「なんかね~友達が選挙に真剣みたいなんですよ~」
電話を終えた男の子が屈託のない笑顔で言ったその台詞と
「わあ、いいなあ。リアル学会員コール!」
という、ここでは絶対言っちゃいけないだろう私の台詞が重なった。
私の感情の80%は脳を経由しないで口に出てしまうのだった。
まあ、よかった。
今回は相手がS価学会の存在を知らないうぶな男の子で。
ん?
よかったのか?
複雑な気持ちを引きずったまま、
「僕の宗教に入れよなんとかしてあげるぜえ~♪」
と筋肉少女帯を歌いながら帰る私なのであった。
電車の中吊りの「S教新聞社の本」ビラを、
乗客の誰が一番注視しているのか、うきうきしながら観察している私は
アンチでも信者でもなく、ただの不真面目で脳の足りない人間なのだった。
・・・こんなことブログに書いてたらその筋から怒られそうなのでフォローしよう。
100均大好き!…よしOK!
行ってきました大阪ツアー。
はじめはひたすら迷って、「コスプレ焼肉 姫」「HOTEL べんきょう部屋」(なんだそれ!)の前を、それぞれ二度通過。
道具屋筋商店街でレミパンのパチモン(4500円也)に興奮し、
日本橋で電化製品とフィギュアにうきうきし、
夕暮れの新世界へ。(偏ったセレクション!)
「消費税完納推進の街」という看板が黄色い光を浴びて輝いています。
残念ながら、他の街では払うのが基本です。
通天閣の展望台には、360度が見渡せるように、いくつもの望遠鏡がついている。
窓ガラスひとつの面に対して必ずひとつの望遠鏡。
でも、あれ?
ある方角に向けてだけ望遠鏡がついてない。
「なんでだろうね」
景色の正面があいりん地区だった。
「ぐ、偶然だよね!」
・・・ごめんなさい。他意はないです。
・・・あたしが男の人だったら「あいりん銀座」に50円のホルモン(天王寺動物園で死んだ動物の肉ってのはホントですか?)とか食いに行けるのにな。
50円のホルモンは極端な例だけれど、
私にとってはおおいなる夢である「せんべろ」。
いわゆる「千円でべろべろ」に飲める店。
立ち飲み屋とか酒屋直営店とか。
20代の女の子にはなんとも敷居が高いけど、いつかは!
※「せんべろ探偵が行く」という本はわりかし面白い。
全国の「せんべろ」な店を訪れたレポート。
章ごとに、らも氏のコラムがついていたりする。
飲み屋でマリファナタバコをふかしたら、店員のおばちゃんの包丁のリズムがロックになった・・・
とかいう激しく好みの分かれそうな内容のコラムもある。
あ、そいえば今週は面接やらなんやらで京橋に2回も行ける。
グランシャトーのまち、京橋といえば立ち飲み屋のメッカだ!
店にはさすがに入れなくても、あのカオスな雰囲気だけでも味わえるのが嬉しい。
話は通天閣に戻り。
となりのカップルが大阪城を望遠鏡で見ている中、
飛田新地に望遠鏡の焦点を合せていた私たちは、20分以上展望台でわいわいした後で下りのエレベーターへ。
夕食は「にせんごひゃくべろ」だったけど、ひとり串カツ15本・ビール2杯・お茶漬け・おつまみ でこれなら良心的なんだろう。