タスポ

TASPO。

タスポ。

タスポーツ。

タマスポーツ。

タマガワスポーツ。

トレインスポッティング。


・・・。

うん、無理があるなあ・・・。


６月に入りまして、TASPO持ってない私は、

たばこ自販機に絶交されまして。

帰り道。

しかし今日は雨。

豪雨の中、コンビニ遠いしなあ。

と思ってると、自宅マンションの隣がタバコ屋だということを思い出す。

すみませんここならタスポなくても買えますか？

呼びかけた売り子のおばあちゃんが椅子から立ち上がるまで、30秒。

・・ええ買えますよ！

ではあのーすみませんペシェをひとつください。

ああああ？ペシェ？

ええそうですピアニッシモのペシェを。

ペシェ・・・ペシェ？ピアニッシモのねえ・・・

ピンクのはこです。

ピンクのねえ・・・

完全にショーケースの下の方にブツはあるが、思いっきり困惑するおばあちゃん。

ああやっぱいいです、ではこれをください。

あきらめて、とりやすそうな位置にあるバージニアスリムを指差すわたし。

「バージニアスリムね！」

おばあちゃん元気に答え、そしてなぜか店の奥へ。

・・・

・・・

おーい。

おばあさーん。

もどってこーい。

心配になったころ、店の奥からしわがれ声で、ウルトラだったかしら！ウルトラ！

ああもうなんでもいいです足がすごく濡れてきているんで。

と思いつつウルトラ一丁、おばあさんの帰りを待つ。

おばあさん、ダンボールを持って登場。

ん、ダンボール！？

あああごめんなさい。ひとつでいいんですけどお・・・。

あらあらそうよね。

ダンボールを開ける深いしわの刻まれたおばあさんの手は震えに震え、それを雨の中で待つ私のストッキングは濡れに濡れる。

はい３２０円ねー。

どうもありがとうございましたー。

タバコをひとつ買うのにこんなに会話する新鮮さに感動。

すげーぜタマガワスポーツ。

せっかくなので、これからも隣のタバコ屋を支援。否、紫煙。

自分がいらいらしている日はきっと私怨になるけどね！