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いきあたりばっかり。 いっつおーるらいと。
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コタツでいつのまにか寝てしまっていた。

ら、突然

生乾きのレオタードがピクルスのにおい

という言葉が頭の中にひらめいて起きた。

起きてから言葉をひらめいたのか、

夢に言葉が出てきて起きたのかはトリタマゴ理論だけども

たいそう嫌な気分だった。

汗をびっしょりかいていて、喉はからからだ(コタツで寝ればそりゃそうだ)
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中島らも『何がおかしい』(白夜書房2006)

高くて買うのをためらっていた私はアホだったよ。
2600円なんて、どうでもいい教授の参考書よりも、邦楽アルバムよりも安いものね。
ちゃんとしたハードカバーで売りたい出版社の気持ちが分かった。
表紙のセンスは・・・だけど。

後半のコント原稿はさておき、前半の『「笑」論』はなんかもう・・・すごい。
「笑いが差別的構造を持つことと、笑うことが生きることであるということは、まったく位相の違う問題だ。」
ううむ、鋭くてまっすぐだ。

雑談。
あたしはマリファナがかっこいいとかアル中がかっこいいとかまったく思わない。
そんなのは逃げだし。牢屋に入れられたって当然。
そういうものに溺れて、それで芸術家だ、僕は特殊だなんて思っている人を見るといらいらする。
世の中の垢にまみれないふりして、垢の中できらりと輝いている振りして。
ドラッグ中毒で作られた音楽のいくつかはものすごく素晴らしくて
破壊の美学みたいなんがこの世にあることは確かでも
その引力がどんなに強くても
「病んでる」がクールに聞こえちゃやっぱりだめだよ。

さておき
大阪の変なこきたない鬱病のおっちゃんは、時々絶対的な透明感を見せる。

「思想を持っている人が嫌いです。
思想の砦の中でぬくぬくとしている人が大嫌いです」

この本、(多分放送倫理とかのせいで)放送できなかったラジオの音源が付いている。
放送禁止用語だらけの名曲「いいんだぜ」がノーカットで聞けます(白夜書房グッジョブ)
ラジオでは、らもさん、本上まなみが好きで、ラブソングを歌ったりプレゼントをあげたりした
1週間後に本上まなみが結婚したと嘆いていた。
本気で悲しんでいた。
おい、おっさん!(笑)
本について書いたりしたら記録帳になって便利かもとか思ったり。
ブログっぽいなあ。


といわけで、
最近おもしろそうな本を買った。

金子光晴『下駄ばき対談』 現代書館 1995年(新装版)

まだあんまり読み進めてないけど、これが面白い!!!



女って楽しいなあ、便利だなあと思うことがあるのは事実。

でも、その事実へのアンチテーゼがあるのも事実。

どこかでやっぱり、私は男に生まれたかったって気持ちが強い。

体のこと気にせず好き勝手に外国とかいけるし、

それこそ西成の立ち呑み屋だって入れちゃうし。

でも一番感じるのは、

あたしは「イカした爺さん」になりたいから男になりたいのだ。

もちろん「イカした婆さん」がいないわけじゃあなくて、

例えば、あの妖精とうたわれた女優さんが送った晩年はすごく憧れるものでもあるし、

「綺麗な年の取り方」してる人って言うのは沢山いらっしゃる。

でも、今でさえ美しくないわたしの未来に、吉永小百合さまや岩下志麻さまのような「美しい老」があるかといえば、そんなことはありえないし、そもそも私は「美しい老」を志向しているわけじゃない。

思うに、女は年をとっても女であって、「婆さん」は、女の下位にある。

ところが、男は、年をとったら爺さんに「進化」するのである。「爺さん」は男の上位である。

なんだか「爺さん」としてはじめて花開くものがあるように感じる。

私は「婆さん」にはなりたくないが、「爺さん」にだったらなりたい。


余分なことを長く書いてしまったけど。

ともかく金子光晴はすごい「爺さん」だった。

ただのエロ爺さんなだけじゃないのだ。

むしろエロ爺さんもここまで極めたらすごい。

『下駄ばき対談』は金子光晴唯一?の対談集らしい。

相手がすごい。

野坂昭如に寺山修二に吉行淳之介に田中小実昌に稲垣足穂に・・・なんて豪華さ!

でもって、しゃべってることがえげつない!

まだ、数ページしか読んでないけど、生々しい!

ここには書けないようなリアリティあふれる(笑)猥談から、文学者のワルクチまで。

性病や、肛門や、ウ○コや、パリや、ストリップや、文学や、貧乏生活や、女買い・・・。

オモチロイ知識人たちが気の向くままにえげつないことを喋っている。
これ以上に面白いものはない。

もちろんえげつないにとどまらない何かとがったものが、時々顔を覗かせたりもする・・・。

と一応書いてみたけど、まあ99パーセントはえげつなくて大変楽しい。

平成の若輩者には決して至れない境地です、センセイ。

バタ子さんとジャムおじさんの関係が気になる。



あるとき、年上の温和なおじさん(57)に恋をしたバタ子(28)。

おじさんは、バタ子の勤める給食会社の出入りの配送ドライバーだった。

親子ほどの年の差。

でも、彼女の地味な見た目からもわかるように、それは「初恋」だった。

おじさんにはもちろん妻子がいた。

ふたりは逃げた。
みちならぬ恋。


さいごに、人目を避けるようにして森の中の家にたどりついた。

小さな釜でふたり、手作りパンを焼いてネット販売し、わずかなお金を稼いでいる。

山の動物にバタ子は名前をつける。
バタ子の寂しさの理由をおじさんは知っている。
おじさんはもう、子供を作れないからだ。


あるとき、ふざけてアンパンに顔を描いてみた。
バタ子はそれをひどく気に入った。
「おじさん、カレーや食パンにも描いてみようよ」

おじさんは少しつらかった。
二人で作ったパンを、バタ子はふたりの子供に見立てているのだろう。

「アンパンマン」は愛と勇気を大切にするヒーローなのだとバタ子はいう。
「愛と勇気が友達だから」とは、
不倫がばれて、友達のいる町を去らねばならなくなったとき、バタ子が言ったせりふだ。

いつまでたっても森の中に人間はふたりだけ。
顔の描かれたパンの種類だけが、いたずらに増えていく。


ここはメルヘンワールドじゃなくて、愛の流刑地だ。



というようなことを考えてしまう私は変態だと思う。

「妹は?」「父(あのひと)とディナー」 みそしるが今日はなんだか、のどにからまる

とらうま短歌② 

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