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いきあたりばっかり。 いっつおーるらいと。
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本について書いたりしたら記録帳になって便利かもとか思ったり。
ブログっぽいなあ。


といわけで、
最近おもしろそうな本を買った。

金子光晴『下駄ばき対談』 現代書館 1995年(新装版)

まだあんまり読み進めてないけど、これが面白い!!!



女って楽しいなあ、便利だなあと思うことがあるのは事実。

でも、その事実へのアンチテーゼがあるのも事実。

どこかでやっぱり、私は男に生まれたかったって気持ちが強い。

体のこと気にせず好き勝手に外国とかいけるし、

それこそ西成の立ち呑み屋だって入れちゃうし。

でも一番感じるのは、

あたしは「イカした爺さん」になりたいから男になりたいのだ。

もちろん「イカした婆さん」がいないわけじゃあなくて、

例えば、あの妖精とうたわれた女優さんが送った晩年はすごく憧れるものでもあるし、

「綺麗な年の取り方」してる人って言うのは沢山いらっしゃる。

でも、今でさえ美しくないわたしの未来に、吉永小百合さまや岩下志麻さまのような「美しい老」があるかといえば、そんなことはありえないし、そもそも私は「美しい老」を志向しているわけじゃない。

思うに、女は年をとっても女であって、「婆さん」は、女の下位にある。

ところが、男は、年をとったら爺さんに「進化」するのである。「爺さん」は男の上位である。

なんだか「爺さん」としてはじめて花開くものがあるように感じる。

私は「婆さん」にはなりたくないが、「爺さん」にだったらなりたい。


余分なことを長く書いてしまったけど。

ともかく金子光晴はすごい「爺さん」だった。

ただのエロ爺さんなだけじゃないのだ。

むしろエロ爺さんもここまで極めたらすごい。

『下駄ばき対談』は金子光晴唯一?の対談集らしい。

相手がすごい。

野坂昭如に寺山修二に吉行淳之介に田中小実昌に稲垣足穂に・・・なんて豪華さ!

でもって、しゃべってることがえげつない!

まだ、数ページしか読んでないけど、生々しい!

ここには書けないようなリアリティあふれる(笑)猥談から、文学者のワルクチまで。

性病や、肛門や、ウ○コや、パリや、ストリップや、文学や、貧乏生活や、女買い・・・。

オモチロイ知識人たちが気の向くままにえげつないことを喋っている。
これ以上に面白いものはない。

もちろんえげつないにとどまらない何かとがったものが、時々顔を覗かせたりもする・・・。

と一応書いてみたけど、まあ99パーセントはえげつなくて大変楽しい。

平成の若輩者には決して至れない境地です、センセイ。
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