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いきあたりばっかり。 いっつおーるらいと。
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久しぶりに区役所に行ったら、
完全に混み合ったなかでそれなりに忙しく働いてる職員の人に、
「裁判所まで案内しろ」
と譲らないおばあちゃんがいた。

このままだといつまでたっても私の住民票が出てきそうにないので、
外に連れ出してバス停の場所を教えてあげると、
案の定せきをきったように自分語りが始まる。
「あたし先日交通事故にあいましてね、ほらまったく歩けないのに、保険がおりないから、裁判所に行って訴えてくるのよ。あたしはね、○○と申します74歳のおばあちゃんですよ。なんちゃらかんちゃららら」
と話しながらおばあちゃんはテクテク、それはもうテクテクと歩いていくのだった。
歩いてますやん。

その後、住民票をもらって大学に行って、先輩と話して、帰宅。
裁判所行きのバスへの乗り換え地点が私のうちの近所だったので、
「ちゃんとバスに乗れたかな」
なんて思いながらバス停前のスーパーに行くと、
果たしてそこにさっきのおばあちゃんがいて、
お菓子の袋をがっしと掴んでいた。
あれ、裁判所は??


ちなみに
私は病院の中でバイトをしていて、
お客さんである患者の老人たちは、信じられない忘れ物をしていく。
杖ならまだね、分からないこともないんです。

どうして、歩行器を忘れるんかな?

歩けてますやん。
完全に歩いて帰ってますやん。
奇跡ですか。
これは奇跡ですか。


病は気から、なんて傲慢なこと、実際の病気の人に言えやしないよ。
とは、いつも思うんだけど。
大きな話、
日本がケアしてあげなきゃいけないのは、
彼ら老人たちのの病よりも「気」なのだと思ったりは、する。

さみしいよのなか、だ。
といってしまえば、それまで。
それもまた、さみしい。
だからといって私がなにするっちゅーわけでもなく。
・・・

(クリスマスも年越しの瞬間もバイトですけど)
(お風呂でシバジュン歌っちゃいますけど)
私はまだ、ほんとの孤独をしらないのだった。

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