バイト先のトイレの話。
バイト中にはもちろん、汚れていないか、ペーパーなくなっていないか・・・など定期的にトイレをチェックしに行くわけです。
バイト先はファミリーなレストランなので、居酒屋バイト時代とは違って「もんじゃ焼き」掃除の恐怖はない。
(もっとも、ここでも一回はもんじゃ処理したんだけど)
ともかく、まあ、私はるんるんしながら、雑巾片手にトイレに向かったりする。
そして、ちょうどトイレから出てきた女の子とすれ違ったりする。
おしゃれで、清潔感があって、可愛い女の子。いわゆる普通の上品な子。
「よかった、きれいに使ってくれてるんだろな」
そう思って進むと、手洗い場の水道の水がものすごい勢いで出しっぱなし!
そんなことが最近すごく多い。
トイレチェックに行く、実に3回に一回は絶対に水が流しっぱなし。ひどすぎる。
世の中の客は全員DQNなのか。ファッ~ク!
否。
・・・実は、これにははっきりした原因がある。
うちの店のトイレには、個室内と手洗い場、2箇所に水道がついている。
そして、個室内の水道は手をかざすと自動で水が出るタイプ、手洗い場の水道は普通の蛇口なのだ。
自動で水が出る水道が普及し始めたのは、そんなに昔じゃないと思う。
今だってほとんどの家庭の水道は蛇口なはず。
でも・・・
人間と言うのは、一度全自動を使ってしまうと、蛇口ひとつ自分で閉められなくなっちゃうらしい!
水道垂れ流し事件の犯人は、そういう人間の無意識な堕落にあったのだ。
犯人は、この中にいる!(と、自分の胸をゆびさすと、たぶん逮捕される)
私はこれがすごく怖いのだ。
多分ものごとに無頓着な方じゃないだろう、きっと部屋だって綺麗なんだろう可愛い女の子たちがでさえ、
平気な顔で、自分が手を洗ったあとの、ごうごう水の出る水道に背を向ける。
この無意識さが怖い。
水ならまだいい。(よくないけど)
なんかもっと大切なものを垂れ流していないのかな私、と考えるとハラハラする。
ということを、蛇口から黄色い水の出る我が家で最近悶々と考えていたら、昨日、リ○ルートで働いているOGの方と飲み会で同席したとき、ドキッとすることを言われた。以下、飲んでいたので正確な発言ではないけど・・・
「リク○ートのすごいところっていうか、悪いところなのかもしれないけど、人間を考えなくさせるシステムを、それがそういうシステムだっていうのを感じさせずに、根付かせているところだと思う。たとえば某雑誌にしても、考え方によっては情報を選ばせる能力を奪っているわけでしょ?」
「そういえば私も、何の疑問も持たずにリ○ナビ使ってます・・・」
「社員さんの中にも、そのことを意識している人・していない人っているとは思うけど・・・」
これは別に、リ○ルートの悪口じゃなくて、社会全体の問題だ。
(むしろ、リ○ルートは視点が健全てか正統派な分、よい行いなのかもしれない)
「人間が~情報過多が~思考停止云々」こんなこと、もう言い尽くされている論ではあると思うけど、
バイト先の水道から突然社会が見えちゃったもんだから、私は衝撃を受けたのだった。
コーヒーとピーマンとスピリチュアルと宗教が大嫌いな私は、いつでも自分が素面でいるって思っている。
でも
・・・果たして陥穽をキャッチできる感性は残っているのかな。(この駄洒落シメはどうなのか)
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