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でんしゃはわりとすき。

新幹線で片道4時間のところを、9時間かけて鈍行で行く。

だんだん時間というものに麻痺してきて、

強風で電車が45分途中停車したぐらいでは全然長いと感じなくなるから、不思議。

関西←→東京間は片道12,000円。

青春18切符なら1,600円!

おかげでリッチに駅弁食べられるぜ!


そして、鈍行に乗っていると、話し相手が登場することがある。

新幹線ではありえない話だ。

今回の相手は、富士から東京まで隣に座ってきたおっちゃん。

「わたすね、桜海老の冷凍倉庫で働いているもんで。」

語り口が、とても訛っている。

もともと地方から静岡県に来た人なのかもしれない。

桜海老の特産地の県で18年間を過ごしたあたし、

初めて、桜海老の冷凍倉庫で働いている人に会ったぞ(レア!)

冷凍庫の中はマイナス30度の世界。

真夏は外部との温度差60度だって!すごいなあ。

おっちゃんいわく、

冷凍技術の発達によって、桜海老が素干し処理されなくなったことによって、

おっちゃんたちの仕事が増えて大変になったらしい。

「一年中冷凍庫の中ですよ。」

会社の製品のパンフレットまでいただいた。

「透き通った小さな体からしっとりと発光する鮮やかなピンク。

薄手の白磁にはもちろんのこと、素朴な信楽や備前の小鉢にも、漆黒の漆椀の中にあっても、

その色香は凛としてますます冴えわたる」(会社案内より)

なんかすごく美しい表現!



その後おっちゃんは、「さわやかウォーキング」の素晴らしさについて力説をはじめた。

結局、東京まで2時間、「さわやかウォーキング」トーク!

たすけてください!

・・・熱海での乗換えでさりげなく逃げようとしたがやっぱり捕まった。

おっちゃんは異様に物知りで、まったく話は尽きない。

身延線の話や、由比の漁港の話をしているうちに東京に着いた。

「さようなら」ぐらい言いたかったのに、

あれよあれよと、人が乗り込んできて、

せわしなく行きかう東京人たちのなかに、いつのまにか訛りのエビのおっちゃんは消えてしまった。

挨拶を諦めて山手線へ乗り換えようと階段を上っていると、

どこからか「がんばって」という変なアクセントの声が聞こえた。

しかし見渡せど見渡せど、そこは東京だった。


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無題
(ほぼ)はじめての東京にビビり、新幹線(しかものぞみ、片道約2時間半)に乗ってしまいますた。

…殺してくれ!!
キオラ URL 2007/03/13(Tue)22:58:23 編集
無題
殺せるもんか☆

いや、正直、本命は絶対に文明の利器新幹線で行くべきだと思う!
今日、乗り換えポイントである米原付近、雪つもってました。
なんかいろいろ吸い取られる。体温とか、精気とか。
まるさ 2007/03/14(Wed)00:44:35 編集
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