ひるさがり。
スーパーのレジ前で、マイバックにペットボトルやらパンやらを詰めていたら、
突然ドーンと。
あわてて辺りを見回したら
自分の斜め前にいた女の人が
突然倒れて白目をむいて全身痙攣していた・・・
「だ、大丈夫ですか」
と女の人に聞いても答えがあるわけはなく、
そもそも痙攣している人にどう対処していいのかわからなくて
だけどパニックで冷静に考える頭もなく、
レジのおばさんに「助けてください!」と泣きついて
とりあえず携帯で119に電話をかけたんだけど、
しどろもどろ。
そのとき、誰が呼んで来たのか、店の奥から
惣菜部の服を着たおばさん登場。
医療系の経験のある人らしく(だから誰かが呼んできたんだろう)
落ち着き払って、女の人の体勢を指示し、
私の電話をとると、的確な病状と、救急車の入ってくるべき方向まで説明してくれた。
痙攣していた女の人はしばらくすると落ち着いて
意識もその間ずっとあったので、その後も大事にはいたらなかったと思うんだけど。
あ~あたしはひとひとり救えない人間!
この無力感。
痙攣している女の人に手を差し伸べたとき、ふと思ったのが
「私がこの人の体を動かしたことによって、この人が死んじゃったらどうしよう」
と、
実際に状況としてもそういう可能性のある状況ではあったけれども
極限状況でそんなことを考えている私は本当になんだったんだ。
最低。
これからどんな会社に入ったとしても
社会を変えるなんて息巻いてみても私は根本的なところで何も出来ない。
医者か看護婦になればよかったと本気で考えた午後なのだった。
まだ、あれ以来ずっと心臓が嫌な感じにバクバクしている。
あのスーパーにもなぜか行けない。
ごめんなさい。
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