いきあたりばっかり。
いっつおーるらいと。
駅のホームで肉まんを喰っていたらハトに襲われた。
自分の命と残りの肉まんの命の危険を感じたので、
肉まんをほんのちょっとだけ千切り、
犬にフリスビーを取りに行かせる要領で、
線路向かいの茂みの中に投げつけた。
ハトが茂みを探っている間に、手元の肉まんを食べ終える予定だったが、
茂みからものすごい速度で戻ってきたハトは、
ハチドリのように空中で停止したまま、まだ肉まんを食べる私のほうににじりよってきた。
ハトがあんなに空中戦を駆使するのを見たのは初めてだ。
ここで負けたら女が廃るし、
ハトが図に乗って子供を襲うようになるかもしれない、と思った私は、
肉まんをがっしとつかんで、威圧に耐えた。
めんちを切ってみたが効果はなかった。
なるほど鳥目だからか。
でもお前、どう見ても太ってるやん。飢えてないやん。
ホームの安全を護るため、ひとがこんなに壮絶な仁義なき戦いをしているというのに、
女子高生に指をさされて笑われた。
うしろゆびさされ隊。
あたしはハトにとって「こいつ、倒せる」存在なのかよと。
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